大嘘犬本三昧





深夜プラスわん キャビン・ライアル アラカワミステリ文庫 440円

 ルイス・ケインの引き受けた仕事は単純なものだった。マガンハルトという犬を定刻までにリヒテンシュタインへ送り届ける。問題はひとつだけ――妨害があるのだ。犬が生きたまま目的地へ着くのを喜ばない謎の組織が刺客を差し向けてきた! 執拗な攻撃をかいくぐり、ケインと犬を乗せたシトロエンDS(ドッグスペシャル)は闇の中を疾駆する。熱気をはらんで展開する冒険アクションの名作。


パラサイト・イヌ 瀬各秀明 鹿の川書店 1400円

 永島利明は大学の獣医学部に勤務する気鋭の動物学者で、ミニチュア・ダックスフントの研究で実績をあげている。ある日、妻の聖美が不可解なヒステリーを起こし家出をしてしまう。利明は聖美の突然の家出を受け入れることができず、聖美によく似た犬を探し出し、一緒に暮らし始める。しかし、“イヌ1”と名づけられたその犬は、しだいに特異な性質を露わにしていった。常識をはるかに超える食欲を持ち、また食い物を嗅ぎつける能力が異常に発達していたのだ。聖美はなぜ出ていったのか。そしてイヌ1の正体は――人間という種の根幹を揺るがす、未曾有の物語が幕を開ける!


モザイヌ 田口ワンディ 厳冬舎 1500円

 佐藤ミミは自衛隊上がりの「移送屋」。言うことを聞かない犬を納得ずくで訓練所へ入れるのが主な仕事である。ミミはある日、渋谷で移送中の犬に逃げられる。渋谷の底が抜ける――不特定多数の携帯電話に送信される謎のメール。いったい犬はどこへ行ったのか。知覚と妄想の狭間に潜む鮮烈な世界を描く最高傑作。


灰犬――新宿犬VII  犬沢在昌 光運社ラッパ・ノベルス 838円

 冷たい闇の底、目覚めた檻の中で、犬島の孤独な戦いが始まった――。街で警察犬の訓練士となった高校時代の同級生に偶然出会った犬島に、謎の組織の接触が。深夜、飼い犬の散歩をする犬島に突然の襲撃、拉致監禁。不気味な脅迫の後、解放された犬島と犬。だが代わりに訓練士が監禁され、麻薬捜査犬1頭が行方不明に。理不尽な意地悪で圧倒する凶悪な敵、警察犬すら頼れぬ見知らぬ街。底知れぬ力の影が交錯する最悪の状況下、犬島の熱い怒りが弾ける。男と犬の友情を濃密に鮮烈に描く超人気シリーズ第7弾!

▽〈新宿犬〉シリーズ好評発売中!
新宿犬

666円
毒犬
――新宿犬 II
676円
犬蘭
――新宿犬 III
714円
無間仔犬
――新宿犬 IV
723円
炎犬
――新宿犬 V
800円
氷犬
――新宿犬 VI
819円


もちろん上記の本は存在しませんのでご注意を。(2001.7.19)





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