デキのいい犬、わるい犬 あなたの犬の偏差値は? The Intelligence Of Dogs
木村博江・訳 文藝春秋/文春文庫 657円 [Amazon]
なんだかすごい宣伝してますが、愛犬家は既読でしょうね。おなじみコレン先生が、独自の調査と北米の犬の訓練教競技査員、訓練士208人の意見をもとに、作業・服従知能について133犬種についてランクづけを行ったという、ユニークな内容の本。ランク表によると、1位ボーダー・コリー、2位プードル、3位ジャーマン・シェパード。ボーダーの飼い主としては晴れがましい気分になるが、たいした意味はない。訓練されていようがいまいが、やはり自分の犬がいちばんである。(p.257 キャロル・リア・ベンジャミン)(2000.9.12 白耳)
★★★
★★★☆
相性のいい犬、わるい犬 失敗しない犬選びのコツ Why We Love The Dog We Do
木村博江・訳 文藝春秋/文春文庫 695円 [Amazon]
『デキのいい犬、わるい犬』に続くコレン先生の犬本。コレン先生のご専門は人間の心理学です。念のため。表紙はボストンテリア。「カワイイだけじゃダメかしら?」と言っています。★★★
哲学者になった犬 What Do Dogs Know?
木村博江・訳 文藝春秋 1238円 [Amazon]
コレン先生の『デキのいい犬、わるい犬』に続く第二弾。犬たちの“笑いと涙の秘蔵エピソード”から、彼らが何を考えているのかを探るという内容。犬というより、犬を通じて語られる“人間”にユーモアのセンスが冴える。87パーセントの人が財布になにかの写真を入れて持ち歩くと報告している。そのうち75パーセントが子供の写真、55パーセントが配偶者の写真だった。そして犬の写真を持ち歩く人は40パーセント――これは姑の写真の二十倍である。(「第三章 水難者を励ました犬」p.53より)わっはっは!(白耳)
★★★☆
犬語の話し方 How To Speak Dog
木村博江・訳 文藝春秋/文春文庫 705円 [Amazon]
「バウリンガル」というバカなおもちゃが流行している。なにが犬語翻訳機だ。いやしくも犬の飼い主が、じぶんの犬の気持ちがわからなくてどうする。シャレならいくらでも歓迎だが、ちょうちん記事のことごとくがマジな内容。それでまたバカ飼い主が増えると思うと頭が痛い。★★★★
犬たちの隠された生活 The Hidden Life Of Dogs
深町眞理子・訳 草思社 1600円 [Amazon]
冒頭で“これからあとのページでわたしが描こうとしているのは、11頭の犬のグループ――5頭の雄と6頭の雌――の生活記録である”と述べられているように、自らの飼い犬たちの長年に渡る観察記録である。★★★★★
犬たちの礼節ある社会生活 The Social Lives Of Dogs
木村博江・訳 草思社 1900円 [Amazon]
名著『犬たちの隠された生活』のその後。トーマス家はニューハンプシャー州ピーターバラに転居。「所帯が大きかった頃は」人間5人、犬7頭、猫9匹、オウム5羽というから羨ましい限り。日本では宝くじでも当たらなければ無理でしょうねえ。『〜隠された』のほうでおなじみのスエッシ、イヌックシュック、ファティマはすでに老齢に達しており、3頭揃ってよれよれと犬としての営みを続けているらしい様子がなんとも。そこへ登場するのが、著者が偶然出会った「異種混合集団の発端」サンドッグ。そしてベルジアン・シープドッグのミスティ、オーストラリアン・シェパードとチャウチャウの混合パール、くせものルビー、夢の犬シーラと続く。著者のいう「異種混合集団」にはもちろん人間も含まれている。ある晩、ミスティが起き上がってこっそり下に降りていく物音が聞こえた。犬用のくぐり戸がカタンと鳴り、外に出ていったようだった。おそらく用を足しに出かけたのだろう。ほどなくしてもどってきたミスティの被毛は、冷たく濡れていた。世の中、これ以上の幸せがあるだろうか?(2000.9.5 白耳)
私は身じろぎもせず声も出さなかったが、彼女には私が目を覚ましているのがわかった――犬たちはいつも察し取るようだ。彼女はそっとベッドのわきにくると、頭を私の肩に乗せた。顔を押しつけてきたので、私は彼女の体に腕を回した。おたがいのあいだに愛情の波がかよった。ベッドの反対側では、サンドッグがそれを感じとり、やさしく尾で床を叩いた。集団のメンバーが愛情を示しあうのを見ると、犬はときどきこの動作をする。そして眠っている夫も感じとった。あるいはサンドッグの尾がたてる音を聞いたのだろう。眠ったまま、彼は私に腕を回した。(p.83-84)
★★★★★
ドクター・ヘリオットの犬物語 James Herriot's Favourite Dog Stories
大熊栄・訳 集英社 2100円 [Amazon]
1995年に亡くなった著者が「特に気に入っていた犬に関するエビソード」10篇を収載。表紙ボーダー・コリー。10篇のうち2篇がボーダーコリーの話。★★★★★+☆
なぜうちの犬は、トイレの水を飲むのでしょうか?
Why Does My Dog Drink Out Of The Toilet?
メディアファクトリー 1500円 [Amazon]
“かわいい子犬の写真がたくさん”のQ&A集。カバー表紙に幼気な黒ラブの仔犬を用い、カバー折り返し及び見返し全面犬写真。★★☆
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