サッカーW杯記念 その1


 サッカーW杯たけなわ。開幕前は「もし日本が早々と負けちゃったら」という前提で、最後まで、このお祭り騒ぎのテンションを(主にテレビ的に)保つことができるのかと言われてもいたが、どうしてどうして、たいしたものである。フランスやアルゼンチンなど優勝候補の一次リーグ敗退という番狂わせも、うまい具合に作用しているように思える――なんて、オフサイドもよくわかんないくせに、にわかサッカーファンをやっている。

 というわけでサッカーW杯記念。当方はいちおう犬のサイトなので、『W杯と犬』でまとめてみよう。

◎ボーダーコリーはアイルランドの犬?
 近所に外国人居住者が多いせいか、W杯観戦のため日本に来ている外国人をよく見かける。先日、家人は散歩中に2人連れの外国人に声をかけられた。アイルランド人だということはすぐにわかったという。なぜなら彼らがアイルランド代表のユニフォームを着ていたからだ。近くに住む知人の家を探しているらしかった。渡されたメモを見ていると、ひとりがテスを指さし、「その犬は、もともとアイルランドの犬だ」とにっこり。周りには、ほかにも犬を連れた人がいたのだから、彼らが見覚えのある犬に愛着を感じて、家人に声をかけたのはほぼ間違いない。
 帰国した彼らは、家族との夕食の席で、街のカフェで、ボーダーコリーを連れた親切な日本人男性の話をするだろう。家人はいいことをした。だが、別れ際に手を合わせて拝まれたのには面食らったようだ。ガイドブックに、日本人は全員ブッディストだから、お礼をするときは手を合わせてお辞儀をしましょうとでも書いてあるのだろうか。とほほ。


◎これも経済効果
『犬ほめ』で人気のメイ嬢の父から、こんな画像が届いた。とくに説明しない。
No12-Mei


◎DFテス
 テスはサッカーが好きである。テニスも好きだが、サッカーのほうに、よりやりがいを感じているように思う。散歩中にボールを蹴っている青少年に出会うと、頼まれもしないのにディフェンダーになる。犬は身体能力と集中力だけは人間より上である。ぜったいに抜かれない。
 日本代表が決勝トーナメント進出を決めた対チュニジア戦の日の夕方の散歩はたいへんだった。なにしろそこここの広場や空き地で、青少年がサッカーボールを蹴っているのである。
 サッカーボールを目にするや素早く臨戦態勢に入るテス。あーそーばーないってば。
 しかし、ざっと6組はいたな。おれ中田、おまえ稲本という感じ。男って生まれつき単純なんだな。あっはっは。


◎勝利の舞
 テレビ画面のサッカーボールにちょっかいを出す犬や猫がいるらしいが、テスはそれはしない。たまに目で追ったりするだけ。だが、カウンター攻撃や、ゴール前の攻防で、実況アナやわたしが盛りあがると、一緒に盛りあがってくれる。
「おおっ!」などと言おうものなら、やおらデンタルコットンをくわえ、床に叩きつけての『勝利の舞』。シュートが決まると『ワン!』とひと声。
 ほんとうの話。(2002.6.11)

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